バイクの鍵を全てなくしてしまった場合、鍵屋に依頼して鍵穴から新しい鍵を作成してもらうことになります。その際、ライダーが最も気になるのが「費用はいくらかかるのか」「時間はどれくらいかかるのか」という二つの点でしょう。これらの費用や時間は、バイクの鍵の種類やセキュリティのレベルによって大きく変動するため、事前に目安を知っておくことが重要です。まず、昔ながらのギザギザした形状の一般的な刻みキーの場合、鍵作成にかかる費用の相場は、おおよそ1万円から2万5千円程度です。作業時間も比較的短く、現場に到着してから30分から1時間程度で完了することが多いです。鍵屋は、鍵穴の内部にあるピンの高さを専用の工具で読み取り、そのデータをもとにキーマシンで新しい鍵を削り出します。次に、鍵の側面や表面に波状の溝が彫られている「ウェーブキー(内溝キー)」の場合です。これは主に比較的新しい車種や大型バイクに採用されており、構造が複雑なため防犯性が高いのが特徴です。そのため、鍵の作成にも特殊な技術と機械が必要となり、費用は2万円から4万円程度と、一般的なキーよりも高額になります。作業時間も1時間以上かかることが珍しくありません。そして、最も厄介で費用が高額になるのが、「イモビライザー」付きの鍵です。これは、キーに内蔵されたICチップのIDコードと車両本体のIDコードが一致しないとエンジンが始動しないという高度な盗難防止システムです。このタイプの鍵を全て紛失した場合、単に鍵の形を複製するだけではエンジンがかかりません。車両のコンピュータに新しいキーのIDを登録するという専門的な作業が必要になります。鍵屋によっては対応できない場合もあり、費用は5万円から十数万円にものぼることがあります。作業時間も数時間単位、場合によっては数日かかることも覚悟が必要です。これらの費用には、出張費や深夜・早朝の割増料金が別途加算される場合があります。依頼する際には、必ず総額の見積もりを確認しましょう。