長年住んでいる我が家の玄関の鍵が、最近どうにもスムーズに回らなくなってきました。毎日使うものだけに、この小さなストレスは無視できません。ある日突然、鍵が開かなくなったりしたら大変だと考え、思い切って鍵を交換することにしました。しかし、問題はその費用です。インターネットで調べると、料金は業者によってまちまちで、相場もよく分かりません。そこで私は、面倒でも複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を実践することにしました。まず、地元の鍵屋を3社ほどリストアップし、一社ずつ電話をかけました。問い合わせの際には、「現在MIWAの〇〇という鍵がついているが、防犯性の高いディンプルキーに交換したい。出張費など全て込みの総額で、おおよその費用を教えてほしい」と、できるだけ具体的に状況を伝えました。一社目(A社)は、「行ってみないと分かりませんが、大体3万円から5万円くらいですね」と少し曖昧な返事でした。二社目(B社)は、「そのタイプなら、部品代が1万8千円、作業費が1万5千円、出張費が3千円で、合計3万6千円に消費税がかかります」と、非常に明確な内訳を教えてくれました。三社目(C社)は、「うちなら全部込みで2万5千円でやりますよ」と、他社より明らかに安い価格を提示してきました。電話での対応はB社が最も丁寧で信頼できそうでしたが、C社の安さも魅力的です。私は、C社になぜそんなに安いのか尋ねてみました。すると、「使う部品が海外製のジェネリック品だからです」との答え。防犯に関わる部分で品質に妥協はしたくないと考え、私はC社を選択肢から外しました。最終的に、料金が明瞭で、国産の純正部品を使うと説明してくれたB社に依頼することに決めました。作業当日、来てくれた技術者の方は丁寧な仕事で、見積もり通りの金額で交換を終えてくれました。新しい鍵は驚くほどスムーズで、安心感も格段に増しました。もし相見積もりを取らずにA社に頼んでいたら、もっと高くついていたかもしれません。また、C社に頼んでいたら、安かろう悪かろうの結果になっていた可能性もあります。手間はかかりましたが、納得のいく費用で安心を手に入れることができたこの経験から、相見積もりの重要性を改めて実感しました。
私が鍵交換業者に相見積もりを取った体験談