シリンダー交換で防犯対策!種類別の防犯性能と選び方

シリンダー交換は、手軽に行える防犯対策の一つです。しかし、シリンダーには様々な種類があり、それぞれ防犯性能が異なります。ここでは、シリンダーの種類別の防犯性能と、選び方のポイントについて解説します。まず、最も一般的な「ピンシリンダー」と「ディスクシリンダー」ですが、これらのシリンダーは、構造が比較的単純であるため、ピッキングに弱いという弱点があります。防犯性を重視するなら、これらのシリンダーから、より高性能なシリンダーに交換することをおすすめします。次に、「ディンプルキーシリンダー」は、防犯性の高いシリンダーとして広く普及しています。ディンプルキーは、鍵の表面に複数のくぼみ(ディンプル)があるのが特徴で、従来の鍵に比べてピッキングに非常に強く、合鍵の複製も困難です。また、耐破壊性能も高く、ドリルなどを使った破壊にも強いという特徴があります。さらに、「ロータリーディスクシリンダー」も、防犯性の高いシリンダーとして知られています。ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーの改良版で、ディスクが回転することで解錠される仕組みです。ピッキングに非常に強く、ディンプルキーシリンダーと同等か、それ以上の防犯性能を持つと言われています。これらの他にも、様々な種類のシリンダーがあります。例えば、磁気を利用した「マグネットシリンダー」や、ICチップを内蔵した「ICカードシリンダー」などもあります。シリンダーを選ぶ際には、防犯性能だけでなく、使いやすさや耐久性も考慮することが重要です。また、ドアの厚みやバックセット(ドアの端からシリンダーの中心までの距離)に合ったシリンダーを選ぶ必要があります。さらに、CPマーク(防犯性能の高い建物部品に付けられるマーク)が付いているシリンダーを選ぶのも、一つの目安となります。CPマークは、警察庁や国土交通省などが定める防犯性能試験に合格した製品に付けられるマークで、一定の防犯性能が保証されています。最適なシリンダーは、設置場所や目的、予算などによって異なります。専門業者に相談し、アドバイスを受けることをおすすめします。